2015年4月7日火曜日

心に残ったゲーム(ガンダーラ)

日高徹さんの名作「ガンダーラ」です♪


いつもは会社名「ゲーム名」でゲーム紹介するのですが、今回は特別に作者「ゲーム名」で紹介させてください。

なぜなら、日高徹さんは自分にとって神様ともいうべき方なのです。
面識はありませんが、自分がプログラマーをやっていけるのはこの人のおかげです。

…おっと、その前にゲームの紹介を先にしましょうか。



「ガンダーラ」はスクエアと合併前のエニックスが発売したアクションRPGです。
原作・グラフィック「槇村ただし」、音楽「すぎやまこういち」と豪華です♪
構成(プログラム)が日高徹さんというだけで、もう買いなのは間違いありませんでした。


ストーリーは、主人公シッタールが、虚空菩薩に代わって六つの世界を支配する邪神から仏舎利壺を取り戻して世界を救うというものです。

当時は難しいゲームから誰もが楽しめるゲームに変わりつつある時期でしたが、ガンダーラも難易度は高くなく、遊びやすいゲームでしたね。
また、普通にプレイしているだけでは気が付かないんでしょうが、このゲームはとてもユーザインタフェースが優れていて、作り手のこだわりが感じられます。
マップも広く、画像もふんだんに使っていますが、ディスク2枚組におさえてあるもの素晴らしいです。 何しろディスクの入れ替えがなくてすむのですから♪


ただ、このゲーム唯一欠点があって、そのおかげで人によって評価が別れてしまいます。
それは、スクロールが(多少)もたつくのです。
自分はあまり気にならなかったのですが、これによって「う~ん?」という評価をされていたようです。
画像を見ていただくとわかるのですが、4/5がスクロール領域になっています。
これはスプライト機能を持たないパソコンにとっては凄いことなのです。


そんなわけで、ゲームとしてはかなり完成度が高かったガンダーラですが、PC-8801シリーズ以外にも移植されています。
機会があったらぜひプレイしてほしいゲームです。



さて、プログラムを担当された日高徹さんですが、かつてラッセル社という出版社から発行されていたPCマガジンという雑誌で「燃える闘魂マシン語伝説」という連載をされていました。
読み物ものとしても面白かったのですが、それ以上に惜しげも無くプログラミングテクニックを公開してくださったことが当時としては驚きでした。
この連載でプログラミングの楽しさを知った人は数多くいるはずです。
(もちろん自分もその一人です)

その他にも、ゼビウスタイプのゲームのプログラムの作り方を紹介した「PC-8801mkⅡSRマシン語ゲームプログラミング」、サウンドドライバを作り方を紹介した「PC-8801シリーズ マシン語サウンドプログラミング」、というように実用的な本を多数出されています。
これらの本は自分にとって宝物です。

今はプログラミング環境も変わって便利になりましたが、あの当時必死になってプログラムを作っていたからこそ今でも一線でやっていけるんだという実感があります。
そういう意味では、自分にとっての師匠のような方です。